朧朧国シリーズの裏話
朧朧国ギャザーカーディガンと朧朧国マオカラーワンピース、店頭でも大人気です。
これ、トメちゃんが日記で書いてくれましたが、結構手間がかかるんです。
みなさん、クローゼットを開けてお手持ちのプリントワンピースを見てみて下さい。
ほとんどのプリント柄のものは「連続柄」でパターンを作っていると思います。
つまり、それらはどこをカットしても同じ柄なわけです。
たまに、チェックやストライプなどについては裁断時に多少裁断する部分をずらして
「柄合わせ」をしたりしますが、せいぜいその程度です。
それならまとめて、20枚、30枚と生地を重ねて裁断する事ができます。
裁断機に生地を重ねていれると、機械が自動的にカットしてくれます。
自動裁断機が無い工場でも手持ちの裁断用のマシンで積層カットが可能です。
でも、朧朧国シリーズはこれまでもほとんどそうですが、その様な事はできません。
なぜかは以下をご覧下さい。
細かく、生地の中に裁断パーツを敷き詰めてあるので、職人さんが丁寧に一枚一枚手で
カットする必要があるんです。
手裁断も荒断ちなら気をつかわないで良いのですが,パターンに合わせてパーツ毎に
カットするのは神経を使います。
もちろん縫製の時にも気をつかいます。なぜなら前後左右を逆さまにつけてしまうと柄が逆さまになったり
反対になってしまうからです。
同じ裁断と縫製でも全然手間が違ってきます。
実際、工場に断られる事もしばしば。
でも、ROUROUがいつもお願いしている工場は僕たちの理解あるところが多いので
最初は文句をいいつつも最後はしぶしぶやってくれます。(笑)
ROUROUが作る量はせいぜい20-30枚。多い物でも50枚程度です。
これがチェーンのアパレルの様に数百枚、数千枚あったら、まず断られると思います。
世界的に展開している様な大柄SPAさんではさらに難しいと思います。
これからも手間を惜しまず、ROUROUにしかない商品を作って行きたいです。