月別アーカイブ

2025年

2024年

2023年

2022年

2021年

2020年

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

2011年

2010年

2009年

2007年

2006年

2005年

2004年

2003年

2002年


ブログ検索

Vネックカットソー ツイード、ツイードワンピース、 ブラック、セットアップ yurika チュールカットソー LOTUSコンチョレザーブーツ トメ アゾン 花浅葱色 代官山 レース、カーディガン、2017春夏 シェルボタン ダブルムートンジャージー ROUROUリュック ガーベラチュールフリルスリーブカットソー 割引 手刺繍 セール、旅するROUROU 水彩 はなあさぎ Tシャツ 都内 マルチウエイスカーフ巻き方 獅子舞 クレマチス アネモネ唐草 TOKYOWEEKENDER 吉祥柄トートバッグ 旅するROUROU 京都 お蔵 ROUROUTシャツ トメ キタミ バルーン 男と女のラブゲーム ファー 刺繍 ラメニットカーディガン もっとROUROUの日、蓮、唐草、BLUE パンダパフェ trip モザイクピンク シェアキッチン panda ピノ ハマカラ ROUROURADIO 柳井正
スタッフ
2005-11-20

旅する人

代官山に向かう電車の中での1コマ。
私の斜め前に立っていた二人の男の人。
カバンに付いた、民族調のキーホルダーやすこしくたびれた
バックから、アジアをいろいろ旅してたんだろうことを匂わせている。
どこか独特な雰囲気をただよわせるところからも、きっとわりと長旅の末帰国してきた人なんだろう。
日本から遠いくにの思い出をいっぱい、カバンにつめて。
1人がある駅で下車するもよう。
電車に残り見送るもう一人が清々しい笑顔で言う。
「いつかまたどこかで」
そして、インド式の挨拶(両の手のひらを合わせて拝む)を相手に送る。
向こうも同じく両手をあわせ、インド式で相手に返す。
その光景は、日曜日のけだるい電車の中でくっきり私の頭に焼きついた。
旅先で出会った彼らは、日本では同じように会えないのかもしれない。
「いつかまたどこかで」というゆるい約束は果たされるか、分からない。
その淡い希望に満ちた旅人同士の約束が、「いつか果たされて欲しいな」と
私はぼうっと、そんな風に思う。
彼らのみてきた旅先の映像が、一瞬自分にも流れ込んできたような気さえしたから。
人はなんで旅に出るんだろう?
それはずっと私が問いとして持っていることの一つ。
いつか自分が旅に出て実感として分かるのかもしれないし、分からないのかもしれない。
電車で偶然乗り合わせた旅人の背中を眺めながら、遠く一人旅を続けている
男友達を想った。
そして、いつかたぶん旅に出る自分自身を想った。