ROUROU大バーゲン?!(その1)
「ROUROUではセールやバーゲンをやらないのですか?」
毎年、バーゲンシーズンになるとたくさんの方からお問い合わせを
いただききます。
確かにお気に入りのお店のバーゲンって、楽しいですよね。
あまり入ったことの無いお店でも「セール」とか「バーゲン」ってPOPを
目にすると、思わず覗いて見ようかな、って気になっちゃいますよね。
いつもの予算ではとても買えないようなものが、安く手に入ったり、
普段の品揃えの2倍から3倍はある商品が、所狭しと積み上げられていて、
たくさんの買い物客で賑わう店内の熱気など、セールって
なんだかお祭りみたいで、楽しいですよね。
でも、ついこの間定価で買った商品が半額になっていたり、
よく行くお店なのに見た事のない商品が、並んでいたり、
同じ形でも、セール対象になっている商品の素材の品質が、
少し落ちているような気がしたりする事はありませんか?
そんなことがあると、ちょっとだけがっかりしませんか?
実はバーゲンは小売店側にとっても、とても魅力的です。
バーゲンビジネスのテクニックを駆使し、数日で数ヶ月分を売り上げる
お店も少なくありません。
小さなブランドが急成長する、数少ない機会の一つである事は間違いありません。
バーゲンは小売店運営のノウハウのひとつなのです。
たとえば、すべての商品の価格はセールする事を見越してつけられています。
定価(業界ではプロパーと言います)で50%売って、20%を2割引きで売って、
さらに20%を3割引きで売って、残りは50%引きで売って。。。って感じです。
最初から安くすることを想定して、定価が付けられています。
バーゲンの為に新たに「セール玉」と呼ばれる商品も仕込みます。
普段売っていない商品に高い値段をつけ、その値段に二重線を引き、
その下にセール価格を表示するのです。
本当はやってはいけないことですが、残念ながらほとんどのブランドや
お店でやっています。(よほどの事がないとバレませんからね)
コストを抑えるため、セール玉はプロパー商品よりも素材の品質も落としてある
場合も少なくありません。
アパレルビジネスを勉強する過程で、バーゲンに関するノウハウを
一応一通りボクも勉強しました。
短期間の間に一気に売上や利益をあげるテクニックをより効果的に
使いこなしたアパレル企業だけが成長し、熾烈な生存競争に
勝ち残っていきます。
(明日に続く)