デザインが出来るまで
今日はどのようにプリントの図案が出来るかを紹介したいと
思います。
アパレル会社の中には、プリントやテキスタイル、刺繍なんかの
図案は別会社に外注しちゃうところも多いんですよね。
専門の知識が必要だし、何よりもめんどくさいですからね。
社内でやったとしても、メインのデザイナーがプリントや
テキスタイルのデザインまでをやることは、結構稀です。
ROUROUのプリントモノやオリジナルのテキスタイルを
使ったモノが人気なのは、服からプリントデザイン、
テキスタイルまでのすべてを、お客さん一人ひとりの顔を
知っている、一人のデザイナーがやっているから、というのも
関係しているんじゃないかな、と思います。
まず、MAKIがいろんな本を見て図案を考えます。
1000年前とか、新しいモノでも100年前の古典柄なんかを見て
影響されることが多いようです。
最近では、実際に中国なんかに行って、古代建築の建物を見て、
そこにある床や廊下の手すり、ドアの飾りなんかにインスパイア
される事もあります。
(彼女のかばんの中には、いつもスケッチブックが入っています)
その他に、ヨーロッパの絵画や壁紙のデザインなんかに
ヒントを得ることも結構あります。
古いものでも、現代まで大切にされて残っているモノは
いいものが多いんですよね。
でも、それをそのまま使ったんでは古臭いし、やっぱりなんだか
野暮ったいし、まるで面白くないので、組み合わせを変えてみたり、
モチーフをわざとユニークに崩したり、配色をPOPアートみたいに
してみたり、様々なROUROUエッセンスを加えて、ラフのイラストに
していきます。
不思議と、MAKIが描くと、最初のヒントとなったモチーフと
まったく違うものになっちゃうんですよね。
▲左はMAKIが描いたラフ画。
真ん中は僕がそれをもとに配色シュミレーションしたもの。
下は出来上がった商品。
たまにはモノづくりのこんなハナシ、どうですか?