月別アーカイブ

2024年

2023年

2022年

2021年

2020年

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

2011年

2010年

2009年

2007年

2006年

2005年

2004年

2003年

2002年


ブログ検索

手刺繍 ピノ チュールカットソー ラメニットカーディガン ブラック、セットアップ もっとROUROUの日、蓮、唐草、BLUE ガーベラチュールフリルスリーブカットソー 吉祥柄トートバッグ ハマカラ レース、カーディガン、2017春夏 セール、旅するROUROU 柳井正 アゾン 男と女のラブゲーム マルチウエイスカーフ巻き方 パンダパフェ バルーン 都内 ROUROURADIO シェアキッチン ROUROUTシャツ トメ キタミ ツイード、ツイードワンピース、 モザイクピンク クレマチス ファー Tシャツ 水彩 獅子舞 旅するROUROU 京都 お蔵 trip 代官山 トメ Vネックカットソー ダブルムートンジャージー 刺繍 花浅葱色 panda はなあさぎ ROUROUリュック 割引 LOTUSコンチョレザーブーツ アネモネ唐草 シェルボタン TOKYOWEEKENDER yurika
スタッフ
2014-07-23

深い。広いだけじゃなくて深い。~広島日記その2~

ちょっと間があいて、今更感が漂っていますが…広島日記続けます!
前回 「その1」 はこちら 
たった2泊の広島滞在。
催事を終えた2日めは、「一楽旅館」さんに泊まろうと決めました。
勝手に決めました。
140714a.JPG

もともと遊郭として使われていたという建物ということで(とはいえ奥の半分ですが)
外観からムード満点。
催事の撤収作業で遅くなってしまったため、
直接オーナーの携帯とやり取り…(笑)
「あれっ、まどかさんって下の名前か!苗字じゃないんだ!
入っててください、今すぐ行きまーす!」
!?!?
…不思議に思いつつ扉を開けると
140714b.JPG

フレンドリィー(笑)
いきなりホッコリさせられつつ、
オーナー到着まで、しばし中を拝見することにしました。
140714d2.JPG

玄関を入ると、そこにはすぐ中庭が。
水のせせらぐ音と、鯉の成す波紋が雅。
140714c.JPG

客室のある2階にあがって、まず目に入るのがこの風景。
ハートのような曲線を描く、華奢な手すりの雰囲気が、これまた!
140714d.JPG

下をのぞくと、先ほどの中庭。
ちなみにここまでの写真は、翌朝に撮ったもので、
実際チェックインした時は、ほぼ真っ暗でした。それもそれで
お化けが出…幻想的な風景でしたが…
ということで、夜にかろうじて撮影できた部分を少し!
140714e.JPG140714f.JPG140714g.JPG

後に 「こういう土壁をくりぬいて装飾するっていうのは、昭和の職人技ですね」
と教えてもらった、扇子やヒョウタン。帆船(宝船?)もありました。粋!
お風呂まで続く階段。手すりの部分は、何千人??とさすったからでしょうか、
丸~くトゲがない感じで、こなれた風合いがありました。
さて、ここまでくれば気になるのは、お部屋でしょう。そうでしょう。
先ほどの吹き抜けを挟んで両サイドに、桜や桐やバラなど、
植物にちなんだ名のお部屋が並んでいます。
私のお邪魔するのは「松の間」です。
140714h.JPG

か、紙ぃ…!柱に直で紙貼りぃ…!
140714i.JPG

格子扉と足元には、お部屋それぞれの模様が。涙がにじむほどレトロ。
140714j.JPG

広さは6畳。
泊まるだけなら問題なく、こじんまりしていて気に入りました♪
畳の香りと、電気の下に垂れている長いヒモが懐かしい…
寝ながら電気消せるのね…
と、ここでオーナー登場!!
なんと本業は「ソフトウェア開発会社の社長」。
高齢のお母様のために、昔ながらのこの建物はまだ残そう、
それなら宿の商売続けていこう…ということで、今もこうして旅館を営まれているとか。
私がイヤにワクワクしながらお話を伺う姿を見て、察してくださったのか、
館内の様子や歴史なども、たくさん教えてくれました♪
部屋のある建物(外観の写真部分)は、
昭和33年に売春防止法が施行された後の建て増しであること。
つまりは遊郭として機能していたわけでなく、
「いわゆる連れ込み宿…現代のラブホですな」
その後、高度経済成長にともなって建築ラッシュに。
働き盛りの男性たちの宿として活躍していました。
今では、安く泊まりたいビジネスマン、海外からのお客様、
または私のような建物そのものに興味がある人たちなどなど
いろんな用途で使われているんだそうです。
「ここから、廊下の色が変わるでしょう?この先は、昭和25年に建てられた部分です。
もとはといえば遊郭、ですね。」
140714k.JPG

廊下を歩くと、等間隔で、同じようなお部屋がポツリポツリ。
「どうぞ、せっかくならお入りください。
この窓から女性が外を眺めて、男性にご挨拶していたんですよ。」
140714l.JPG

「今でこそ駐車場や住宅街になっているけど、その当時はみんなこうだった。
(実際、この近辺には同じような窓を持っている古い建物が多い)
だから自然とまわりに、安くておいしいお店も増えていったんですよねぇ。賑わっていたな。
道が入りくんでる?そうでしょう。
男性がゆっくり歩くように、わざと迷路みたいになってる。
自分が小さな頃は、この建物というか商売が、気恥ずかしくて。
この年になったら何でもないけどねぇ(笑)
今はもう、この地域では木造は建てられないんですよ。
だから、こういった建物は残されているものがすべて。
壊すのも…なんだかね。こういった文化があったことを伝えていくのもいい。
こうしてわざわざ訪ねてくれる人がいるかぎり…。」
「まぁ今日はお1人様ですから、自由に使ってください!
チェックアウトも…まぁうちはあってないようですから、ごゆっくり!」
はい………………はい?
ということで気さくなオーナーとの会話を楽しんだ後は、
「24時間、空いてればいつでも使っていいよー」というお風呂をお借りし、就寝。
ちなみにお風呂とトイレは別ですが、そこだけはきれいに改装されていて、
(そのギャップがまたすごい)快適に過ごすことができましたよ♪
深夜は豪雨&雷で、また1人ぼっちということもあり、
怖くて寝付けませんでしたが…(ビビリ)
そんなこんなであっという間の1泊。
翌朝もじっくり雰囲気を味わって、オーナーにご挨拶をし、チェックアウトしました。
今こうして日記を書きながら振り返ってみても、いいお宿だったなーと思います。
「気になる」と少しでも感じた方には、私、激しくオススメいたしますよ!!
さて、あとはもう東京に戻るだけなんですが、
せっかく広島まで来たからには、どこかしらにお出かけしたいものです。
ところが、前日深夜からの豪雨豪雨豪雨。
広島駅までたどり着くのも、やっと。
本来なら、この日は大好きな競艇を観戦しに、宮島ボートに行く予定でした。
ちょうど「宮島MB大賞」というGⅡの大きなレースでしたし…
応援している選手も出ていて…
でもあまりの雨の激しさに、在来線が止まってしまっていて、結局行けず。。。
市電でも向かえたようなんですが、もしこれで行って戻れなくなったら
(しかもレースも途中で中止になったら!?)と考えたら、断念せざるを得ませんでした…
30分待った挙句、諦め、仕方なく駅をうろついていると
140714m.JPG

宮島ボートの看板が!!出走表もある!!
記念に1枚もらい、写真も。これで行った気になろう。
140714n.JPG

宮島に着いたら、お好み焼きを食べよう!と思っていたのですが
それもできなかったので、駅ビルの中にある「お好みストリート」のような場所でランチ♪
駅ビルかぁ…と期待していなかったのですが、まさかこんなに何店舗も
“屋台”のような雰囲気で出店しているとは思いませんでした。ちょっと感動!
おいしかったーおいしかったよ!!
最後の方はさらっと書いてしまいましたが、
そんなわけで、私の催事は終了いたしました。
窓から未練たらしく広島の街を眺め、
まだまだやり残したこと、食べ残したもの、たくさんたくさん残っているなぁと悶々としながら…
ですから、“次回”を必ず作りたいと思います!
本当にありがとう、広島!!!帰りはカフェラテもこぼさなかったよ!!!
★おまけ★
待っててくれたマグロ。
帰宅したら猛烈な歓迎を受けましたが、その喜びっぷりがかわいくて
カメラを取りだした途端に、(大きいカメラが怖いので)そっけない感じに。
140714o.JPG140714p.JPG

ママやめてー(ゴロン)