蓮唐草物語
こんにちは、BOSSです。
久しぶりに日記を更新します。(サボっててスミマセン!)
新しいサイトは如何でしょうか?
構想は3年ほど前くらいからあり、1年の歳月を経てやっとリニューアルに漕ぎ着けました。
まだ僕達も慣れないので、戸惑うこともありますが、
微調整を加えながら、皆さんにお使いいただきやすいように
ブラッシュアップして行きたいと思っておりますので、
どうか引き続き宜しくお願いします。
さて、今回の受注会のテキスタイルについて、ちょっとお話したいと思います。
今回の千古不磨ではみなさん親しみのある蓮唐草柄をモチーフにしました。
千古不磨の意味はいつまでも途絶えることなく、伝わり続けること。
なので、ずっと長い間使って来たこのモチーフをメインで使うことにしたんです。
ROUROUで昔から使っている、この柄については何度か過去に日記でも紹介していますし、
店頭でスタッフから説明を受けたことがある方もいらっしゃると思いますが、
知らない方もいるかもしれないので、改めて少しお話しさせていただきます。
この柄はマキがアレンジしリデザインしたものですが、原型は昔からあります。
うちのアトリエには柄についての資料が山積みにありますが、その中のひとつ、
どのかの古本で見つけた「日本の文様」によると飛鳥時代からあるんだそうです。
そもそも蓮には唐草のモチーフになっている蔓はありません。
蔓や唐草の紋様ってルーツはペルシャとかエジプトとかなんですよね。
遠い昔シルクロードを渡ってインドに伝わりその後中国に伝わり、さらに海を渡って日本に来たわけです。
蔓や唐草には長寿の意味があります。絡みついてどこまでも伸びていく生命力からそう言われているんだと思います。
蓮のモチーフはROUROUのブランドフラワーでもあり、ご存知の通り頻繁に使っているモチーフです。
泥の中にあって泥に染まらず池の水を浄化していくこの花は極楽浄土を象徴する花として仏教でも象徴的なモチーフとして使われています。
中東からやって来た唐草柄にインドを経由するときに蓮のモチーフが追加されてことは想像に難しくありません。
その後さらにもっと縁起の良いモチーフが追加されて行きました。
ウチで採用しているのはこの柄ですが、もっと吉祥モチーフを散らしたものもあります。
かつては位の高い貴族の衣装、お坊さんの袈裟などに使われました。
朧朧国はアジアのどこかにある理想郷。
袖を通すことで皆さんが幸せになる服作りをしています。
アジアに伝わる様々な吉祥柄を使っている訳は、ただ可愛いというだけでなく、縁起のよいモチーフを使った衣装を着ることで皆さんに幸福が訪れる願いが込められているんです。
受注会も残りわずか。すでに売り切れてしまったものもありますが、気になる蓮唐草柄を選んでみてくださいね。