陽の登る国から陽の沈む国へ
モロッコって国知ってますか?
アフリカ大陸の北西に位置する国で、豊かな歴史と多様な文化を持っています。モロッコの歴史は、紀元前の時代から始まり、時代によって様々な民族や帝国の影響を受けてきました。
文化的には、モロッコはアラブ、アマジグ(ベルベル人)、ユダヤ、アフリカ、西ヨーロッパの文化が融合した独自の文化を持っています。この多様性は、モロッコの音楽、食文化、建築、言語などに色濃く反映されています。
ヨーロッパとアフリカが出会う場所であることから「多文化の交差点」とも呼ばれています。
またモロッコの王室は、国民から非常に尊敬されています。現在の王室は17世紀に始まりました。モロッコの人々は、王室に対して深い敬意を払い、公共の場所には国王や王族のメンバーの写真が掲げられることが多いんだそうです。
ROUROUのコンセプトについてはみなさんご存知の通り、
様々な国の影響を受けた精神的にも文化的にも進化した理想郷がどこかに存在し、その国のお洋服をインポートしてくるというコンセプトです。
ROUROUを開店する前にマキと二人でコンセプトについて深く考えました。
街にはきっと海があるんだろうな。
街には土着の文化と外来の文化が入り混じっているんだろうな。
一年を通して温暖な気候だけど、緩やかに四季もあって、それでも山の方は冬結構寒くて、そのために冬服もあるんだろうな。
豊かな自然が溢れる環境なんだろうな。
街の景色も人々の衣装も色彩豊かなんだろうな。
きっと王政で、王族たちは国民みんなに愛される存在なんだろうな。
などなど。。。
この朧朧国の思考の探求はいまでも続いていて、まだまださらに深く掘り下げていって行っている最中です。
もともと行ってみたい国のひとつであったモロッコですが、ひょんなご縁ができて、最近親しくなった知人(リキさんと言います)からより詳しく現地の話を聞くことがありました。そしたらなんと驚くことに朧朧国のイメージにぴったりじゃないですか?!
王族のメンバーである若きラーラ・ハディージャ王女なんて、とてもキュートで想像してきた朧朧国のルル姫のイメージそのものです。
(ぜひ検索してみてください)
街の混沌とした感じもスパイスの香り溢れる市場(スーク)の感じも地中海の綺麗な海も写真を見せてもらったら、まるで朧朧国で撮ってきたスナップ写真のよう。
「いつかモロッコと何か仕事したい」という僕たちの願いは彼によって小さなところから実現しつつあります。
まず僕たちがやろうとしているのは大きく3つあります。
ひとつ目はモロッコの素敵な商品を日本で紹介すること。
最初は「イチ」から作ることはできないだろうけど、いずれ現地で物作りがしたいな、ということです。
まだまだ未知の国ですから、僕たち自身手探りでリキさんを通じて、いま「宝探し」をしている最中です。
二つめのROUROUの商品をモロッコで紹介すること。
だって、僕たちが思い描いていた朧朧国のイメージによく似た街なんですから、きっとROUROUの服も街に似合うはず。
三つ目は彼らをサポートすること。
日本では限られた報道しかされていないので、知っている方が少ないかもしれませんが、一昨年大きな規模の地震があり、一部で大きな被害が出ました。
決して贅沢ではないけど、豊かな精神世界を構築していた一部地域の方々にとっては家や集落といコミュニティー、そして周りの環境が一夜にして破壊されてしまったのです。
今回モロッコのご縁をいただいたリキさんは、現地で支援活動も行ってる団体を組織されてる方です。
モロッコ大震災救援 Life Caravanのサイトはこちら。
横浜だって、関東大震災の時に大きな被害に遭いました。僕たちのお店があるここ横浜中華街でも大きな影響を受けました。その時の写真を見たことがあるのですが、本当に更地のようになってしまったんです。たくさんの方たちから、今でもお話を聞くことがあります。
家族を失い、資産を失い、未来の希望すら失っていたんだと思います。
横浜の復興は国の機関、地元の市民、そして様々な団体の協力によって今では横浜は立派に復興しました。
100年前にガレキになった町から100年後ガレキになった町に対して僕たちができることってなにがあるかなーって考えてるんです。
まずは、第一弾としてROUROUの服をプレゼントすることにしました。
みてください。結構似合ってませんか?
地震以降笑顔が消えた彼女たちが少女の様に笑顔になったそうです。
宗教上の理由からあまり他人に写真を撮られる事が無い彼女達ですが、リキさんとの長年の信頼関係によって、撮影を許可されたんだそうです。
ファッションってすごくないですか?
お金や物資の支援でも笑顔が戻らなかった女性を笑顔にする事ができるんです。
リキさんを通じて報告を受けた僕たちも胸が熱くなる瞬間でした。
そしてお待たせしました。記念すべき第一弾のモロッコカゴバッグのご紹介です。
取り組みによって出来上がったモロッコ×ROUROUのカゴバッグは、
手作業による椰子の葉編みによるもの。
こちらを日本の信頼する職人さんに依頼して、ROUROUらしく仕上げていただきました。
モノグラムの持ち手を付け、ロータスダマスク柄のサテン地を内側につけ、
(内側には両サイドにポケットも付いています)唯一無二なカゴとなりました。
余談ですが、僕たちがいつも内職を頼んでいるの素敵な職人さんご姉妹がいらっしゃるのですが、
楽しみながらうちの仕事をお手伝いいただいています。
「ROUROUさんには楽しい仕事をさせてもらって妹と一緒にいつも感謝してるんですよ」
と言ってくださいます。
今回のカゴバッグに裏地や持ち手を付けるのも1日に2つしかできず、大変苦労されたとのこと。
でもそれを楽しみながらやってくれて、笑顔で納品に来て苦労話を楽しそうに報告してくださり、
僕たちも感謝の気持ちでいっぱいになります。
女性達を笑顔にするものづくりをことは創業からずっと僕たちが目指してきていること。
本当に些細で小さな取り組みですが、日本とモロッコの女性たちを笑顔をする事ができて僕たちも感慨深いです。
このバッグ、わずか8個しかありません。
様々な想いの詰まったバッグがお手元に届き、さらに8人の女性を笑顔にする事ができたら、服屋冥利に尽きます。
長文読んでいただきありがとうございます。