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ボス
2005-06-28

「おめでとう」に「ありがとう」

初めてお店を始めた時、中華街のROUROUのある通りは梧空さんも
小龍包屋さんもまだなく、とても寂しい通りでした。
オープンしたのは冬だったので、日が暮れるのがとても早く、
日が暮れると通りの人影もすっかり途絶え、いつ来るかも判らない
お客さんを首をながーくして待ってました。
当然ながら、始めたばかりのお店では常連さんがいるはずも無く、
店に入って来て買い物をしてくれるのは、もっぱら親兄弟、親戚、
それから知人友人ばかりでした。
その時に、身内や仲間の大切さを身を持って知りました。
あの最初の1-2ヶ月に彼らが来なかったら、今日のROUROUはなかったと思います。
作ったモノが売れなければ、新しいモノを作るお金もないわけですから、
持てる物の全てを改装と仕入れに宛てたスタートは今考えれば、
相当無茶な出発だったと思います。
好きか嫌いか判らないけど、心配や同情で沢山の身内や友人が
少しずつ僕達の作ったモノにお金を払ってくれました。
そのお金を使って、また商品を少し仕込み、また少しずつ売って。。。
そんな日々でした。
あの時僕達を支えてくれた一人ひとりの顔を僕もMAKIも
たぶんずっと忘れないと思います。
それでもひとり、また一人と馴染みのお客さんが増えてきて、
今では、本当にたくさんのお客さんに支えられ、その恩恵により、
「Lotus Room」という新レーベルをオープンさせる事まで出来ました。
たくさんのお客さんに「おめでとう」と言って頂きました。
直接お店にはこれない方からも、たくさんのお祝いのメールやお手紙、
贈り物を頂きました。
睡眠時間もお休みもあまり満足にありませんが、自分達の好きな事をやって、
たくさんの方に喜んでもらえるなんて、僕達は本当に幸せです。
「着ることで幸せな気持ちになれる服」を僕達は作りたいと
常々考えているのに、お客さんの方に幸せな気持ちにしてもらっていたんじゃ、
まだまだ修行が足りないですね。
たくさんの「おめでとう」に対して、たくさんの「ありがとう」を込め
今後もモノづくりを続けて行きたいと思います。
オープン時の頃の様に、応援してくださっている皆さんの一人ひとりの
顔を全部覚える、という訳にはいきませんが、皆さんからの
お気持ちはずっとずっと忘れずに、これからもやって行こうと思います。
今後もどうぞよろしくお願いします。
▼の左の写真、ROUROUのあった場所にあった中華料理屋さんの写真です。
今とだいぶイメージ違いますよね。