フロッキープリント
最近入荷してきた、「フロッキープリント」のシャツ、
もうご覧になられましたか?
今回のこのシリーズ、東コレで初めて発表したものですが、
ちょっと特殊なフロッキープリントなんです。
まず、フロッキープリントというのがどういうものかを
簡単に説明しますと、生地表面に静電気を発生させて、その
静電気の力を利用して、細かい毛(短く切られた繊維)を
特殊な樹脂の上に植毛させる技術なんです。
静電気が発生すると、ほこりとかが生地に付着しますよね?
あの原理を利用したものなんです。
毛が細かく垂直に植毛されているので、表面がベルベットの様な
肌触りになります。
予断ですが、いまや世界中に広まっているこの技術、もともとは
日本のプリント加工に携わっている職人さんが発明した技術だそうです。
フロッキープリントをされたお洋服は、あちこちで見ることが
出来ますが、このフロッキープリントはちょっと特別です。
通常は一色プリントしか出来ないフロッキープリントを多色でプリントし、
しかもグラデーションでプリントしているからです。
この特殊なフロッキープリントは見たことがある人は、ほとんど
いないんじゃないでしょうか?
僕もROUROU以外で見たことがありません。
実はこの加工を出来る工場が日本に1社しかなく、しかも手間が
かかる分だけ加工賃も高いので、採用するアパレルが少ないのです。
「それならROUROUで」という事で2デザイン作ってみました。
グラデーション染めした和紙を切り絵にして、シャツにペタッと貼り付けた
感じのイメージでプリントを依頼しました。
MAKIがまずラフの図案を描き、僕がそれをデータ化して、
工場に依頼します。
出来上がってきたのが右の商品です。
イメージ通りに仕上がってきて、大満足!!
値段も出来るだけ安めに設定しました。