七夕の空に願い事
ツイッターとかでもつぶやきましたが、震災以降、なんとなく意識が変わりました。
どうせモノを食べるなら知り合いの所で食べたいし、買い物するなら、顔見知りのところでしたい。
何か工事をお願いするにも仕事をお願いするのも、担当者や経営者の笑顔を思い出せるところがいい。
「大量発注」→「大量消費」の仕組みが悪いとは思わないけど、「値段追求主義」とか
「効率至上主義」になんとなくどうなのかなーって考えちゃうようになっちゃいました。
みんなが違和感を感じ始めているんじゃないかなという気がしています。
少なくともボクはそうです。
洋服を選ぶとき、きっとブランドイメージやデザインはもちろん大事です。値段も大事です。
ちょっと前までは、大方服を選ぶ基準ってそれだけだったと思うんです。
安いにも高いにも理由があるはずなのに、ついこの間までその事について深く考える人が
少なかったと思います。
例えば、店頭で売られている野菜やお肉の産地がどこで誰が作ってるのか、畑から
八百屋さんの店頭に並ぶまでどういう流通なのか、どうやって値段が決まるのかなどに
ついて、ボクはこれまであんまり考えた事がありませんでした。
レストランで食べるお皿の上の料理がどこの食材で誰がつくったのかについて、ほとんど
考えた事がありませんでした。
せいぜい、味と値段のバランス程度しか考えた事がありませんでした。
スイッチを押すと灯りがつく事に対して、深く考えた事がありませんでした。
どうやって電気は作られて、どうやって家の電球まで届くのかなんてまるで考えた事も
ありませんでした。
いろんな事について深く考えてない、という事にすら気がついていませんでした。
難しい事は今でもよくわかりませんが、ボクの中で311以降、確かに思考がかわりました。
きっとボク以外の人も多かれ少なかれそうなんじゃないかと思います。
手軽だからとか便利だからとか安いからとかでモノやサービスを選ぶんじゃなくて
出来れば何かしら肌で「知ってる」ところや「なじみ」のあるところでモノを買ったり
サービスを受けたいな、という風になった気がします。
こんな時代の雰囲気の中、洋服屋はどうあるべきなのか、ROUROUはどういうお店を目指していくのか、
について最近よく考えてます。
「どうせご飯を食べるなら友達のお店」みたいにROUROUを選んでもらえたら嬉しいな、と
最近では考えています。
経営者の顔が見えて、デザイナーの顔が見えて、僕たちの考え方やモノ作りの姿勢に共感してもらえて、
スタッフの面々を知ってて、時には現場の作り手の方達の顔までわかる様な、そんな「なじみのお店」になりたいです。
これからも、気の合う仲間たちとワクワクドキドキしながらモノ作りをしていきます!
長過ぎて短冊には書ききれませんが、▲的な事を七夕の空にお願いしたいと思います。