2012年を振り返って。
いよいよ年の瀬。
今年ももう残すところあとわずかですね。
みなさんの2012年はどんな年でしたか?
ところで、僕は今年の初夢で不思議な夢を見ました。
それは棺桶に入る夢です。
ヒノキの匂いのする狭い木箱の中で「ああ、オレ死んじゃったんだ」と思う訳です。
受付では、普段仲良くしている横浜の仲間たちが喪服着て神妙な顔して
受付をしていて、妙にリアルでした。
でも、不思議となんだか嫌な感じはしませんでした。
ツイッターでその事を書いたら、『フロイトの弟子、ユングの夢診断で
自分の死の夢は「再生の現れ」との事だから、吉夢じゃないですか?』、と慰めてくださった
方がいらっしゃいました。
2012年を振り返ると、正直言うと大変な年でした。
たぶんこれまの中で、一番大変だったんじゃないかなと思います。
まず、経営的に厳しかったです。
あと、もう一つダメージだったのはスタッフがまとめて卒業してしまった事です。
こんな事はこれまでで初めてでした。
あらゆるサービス業がそうであるように、スタッフがやめてしまうと
離れて行ってしまうお客様もいらっしゃいます。
顔を見ただけで、これまでは「〇〇さん、こんにちは!お元気ですか?!」と
声をかけてもらっていたのが、「いらっしゃいませ。はじめてご来店ですか?」
なんて言われたら、なんとなく足が遠のいちゃいますもんね。
だってロウスタの一人一人は、ROUROUの大切な魅力のひとつなんですから。
経営的にもダメージでしたが、それ以上に精神的にかなりショックでした。
残念ですが、仕方が無い事です。
いろいろな事を見直さざる負えないような状況に追い込まれてしまいました。
仕事のあり方や、取り組み方、スタッフやお客様、取引先との関わり方、
服作りについてなど、もう一度原点に戻って、ひとつひとつじっくり向き合わなきゃ
いけない状況になり、いろいろな方向転換を迫られました。
個人的にも不慮のアクシデントに見舞われたり、創業以来初めて
詐欺にひっかかったりして、「ついてないなー」と思った事もあります。
因果応報の法則で、きっとこれまで自分のして来た事が自分に返って
来ただけなんだと思うようになりました。
みなさんご存知の通り、ROUROUは開店してからちょうど12年、
干支でいうとちょうど一回りしたところです。
今年、初心に戻るつもりでお店を改装しました。
また、初の試みで制服も作りました。
ROUROUの集大成とも言える、「朧朧国柄」のデザインをして
商品化してきました。
サービスや接客についてもお店を開店した当時の初心に戻って考え直しました。
仲間が去って行った事で、今僕の身近にいる仲間たちの大切さに、改めて
気づかされました。
お客様の大切さにも改めて気づかされました。
先ほどお話しした初夢のお話ではないですが、もしかしたら今年は
僕自身やROUROUが生まれ変わる年だったのかなーと思います。
冬に葉が落ち枯れ木になった木々から春にまた芽が出るように、
さなぎが成虫になるように、数百年に一度、自らに火をつけ焼死し、
その灰の中から再び幼鳥となって現れる不死鳥の様に、不屈の精神を持って
生まれ変わりたいと思っています。
まだまだ道は半ば。
今年撒いた種が来年少しずつ芽が出るといいなと思っています。
感謝の気持ちを忘れず、少しずつ進化して行きたいです。
2013年、また更に生まれ変わっていくROUROUにどうぞご期待ください。
それから、今年の大晦日、中華街店にて久しぶりにお店カウントダウン
イベントを行います。
これについてはまた明日、詳細をお伝えしたいと思います。