シンガポールの思ひ出
中華街はお正月ムードでいっぱいです。
なんで今頃お正月かと言えば、中華街はほとんどすべての行事が
旧暦で動いているからなんです。
旧暦では2月10日がちょうど元旦。
これから半月ほどの間、中華街ではさまざまなイベントがあり、
一年で一番盛り上がる期間となります。
ROUROUにもお獅子がやってきました!!
ここ中華街は年間を通して様々なイベントがあります。
この街が大好きな理由の一つです。
さて、今日は幼い頃に過ごしたシンガポールでの思い出をお話ししたいと思います。
もうほとんど覚えてないのですが、多感な時期を海外で過ごした経験はきっと少なからず
僕のその後の人生にも、ROUROUのコンセプト作りにも影響していると思います。
僕は小さい頃をシンガポールで過ごしました。
建築家だった父の仕事の都合でです。
父が務めてたゼネコンがシンガポールに初めての本格国際空港「チャンギー空港」を
作りに行っていたのです。
埋め立てには大量の海の砂が使われ、それが工事現場に高く積まれていて、その
砂の山を掘って宝探しの様にいろいろな貝殻を見つけるのが、週末の僕たち兄弟の
過ごし方でした。
飛行場の滑走路が整備された時にはローラースケートで端から端までを走りました。
父の運転する車にひっぱられたときには自分が飛行機になったような気分でした。
チャンギー空港を訪れた人はたくさんいると思いますが、チャンギーの滑走路を
ローラースケートで走った事があるのは、おそらく僕たちくらいだったんじゃ
ないでしょうか?
海でもよく遊びました。
毎日学校から帰ってくると、黄色い海パンに履き替え、マンションの目の前の
海に走って行くのが僕の日課でした。
キレイな海や空があって、都会とリゾートが狭い国土に隣り合っています。
「人種のるつぼ」と呼ばれる様に多種多様な民族が混在して暮らしています。
僕が住んでいた頃は今の様に何もかもが整備されていなく、もっと混沌とした街だった
ように記憶しています。
肌の色も宗教も様々な彼らは、それらの違いをお互い尊重しながら生活しています。
文化や風俗が融合して、独自の進化をしていました。
ヨーロッパや中国、マレー文化の影響を受けた、プラナカン文化がその代表です。
どうですか?
この話って、ROUROUのコンセプトにどことなく似てないですか?
今回のテーマ、MOSAIQUEにもどこか通じているところがありますよね
ところで、シンガポールにも立派なチャイナタウンがあります。
シンガポールのチャイナタウンのみならず、パリやサンフランシスコなど
世界中のチャイナタウンにROUROUを作るのが僕の密かな夢のひとつです。