【徳記】80年の路地裏で、豚足をドボンとやって怒られた話
みなさん、こんにちは!ボスです。
突然ですが美味しい中華街のグルメを紹介するインスタを始めました。
服の話じゃなくてすみません(笑)
でも僕はこの街で毎日飯を食っていて、観光ガイドには載らない店、載っていても誰も頼まない一皿を、けっこう知っています。もったいないので、出すことにしました。
「中華街行ったけどあんまり美味しくなかったよ」って声をたまに聞きます。
違うんです!きっと自分のこのみに合ったお店に辿り着けてないんだと思うんです!!
服の好みと一緒で味の好みも人それぞれ。アカウントを通じて少しでもお店選びの役に立てたら嬉しいです。
実は僕、毎月200人くらい中華街のお店を知人友人のために代理予約しています。味の好みを聞いて、集まるメンバーを聞いて、男女比、世代を聞いて予算を聞いて、3〜4軒の店を提案させてもらっています。昨日も一昨日も知人のためにお店選んでます。
もちろん無料です。(すみません、友達だけです)大好きな中華街をみんなも好きになってもらいたい、がっかりしてほしくないという一心でこの活動やってます。
お店にいらしたときに「あれ食べました」と言っていただけたら、たぶん僕がいちばん喜びます。
一発目は、僕がずっと通っている店の話です。
知らないと、たどり着けない
関帝廟通りを歩いていて、ふっと脇に入る路地があります。看板は出ています。でもその路地に入ろうと思う人が、そもそもいない。
自転車が停まっていて、エアコンの室外機が並んでいて、生活の匂いがする道です。その先に、黄色い看板が見えます。「80年 徳記」。
80年です。中華街の店としても、かなりの古株になります。
名物は、手打ち麺と豚足
ここの名物は、手打ち麺と豚足です。
豚足は、とろとろに煮込まれています。箸で持ち上げると、ぷるんと重い。皮と脂とゼラチンが、ほどけそうでほどけない、あの状態。煮込んだタレがまた、いいんです。
そして麺は手打ち。スープは澄んでいて、ちゃんと出汁の味がします。
——ここまでは、普通のおいしい店の話です。
昔は、豚足を入れる場所がなかった
ここからが本題です。
昔の徳記は、ラーメン丼のいっぱいいっぱいまでスープが入っていました。
つまり、豚足を入れる余白がない。
正しい食べ方はこうです。まず麺を少し食べる。スープを少し飲む。丼に隙間ができる。そこに、ようやく豚足を入れる。
僕はそれを知らずに、出てきた瞬間に豚足をドボンとやりました。
おっかないおばさんに、怒られました(笑)
いま思えば当たり前です。溢れますから。
それでも、ドボンしたい
問題はここからです。
怒られたのに、僕はその後も、ドボンしたかったんです。
麺を減らしてから入れるのが正しいのはわかっています。でも最初から全部つかっていてほしい。タレとスープが最初から混ざっていてほしい。
だから、やりました。おばさんの目を盗んで。
厨房の方を見て、こっちを見ていないのを確認して、そっと、静かに、豚足を沈める。
あのドキドキが、懐かしい。
いい歳をした大人が、ラーメン屋で何をやっているんだという話です(笑) でも、あの一瞬の緊張と、うまくいったときの「やった」という感じは、たぶん味の一部でした。
オーナーが代わっても、味は変わらなかった
その後、この店はオーナーチェンジをしています。
普通、代替わりすると味が変わります。それが怖くて足が遠のく店も、正直あります。
でも徳記は、味はそのままでした。
そのうえで、変わったところがひとつあります。最初から豚足を入れられるスペースが、丼に用意されているんです。
僕が盗み見ながらやっていたあの一手を、店の側が最初から許してくれるようになった。
守るところは守って、直すところは直している。店として、すごく健全だと思います。
ただ——
堂々とドボンできるようになって、少しだけ、寂しい。
あのおっかないおばさんに怒られながら食べていた頃が、いまはちょっと懐かしいんです。
食べ方
麺と豚足が別皿で来ます。
豚足をスープに沈めます。タレがスープに溶けていきます。透明だったスープが、少しずつ色を変えていく。
そこに手打ち麺を絡めて、口に放り込む。
ここで幸せがいっぱいになります。説明が下手で申し訳ないのですが、本当にそうとしか言いようがありません。
動画で見てください
こういう話を、これから出していきます。
動画はインスタに上げています。麺と豚足を実際に見てもらったほうが早いので、よかったら覗いてみてください。
……フォロワー、まだ20人です(笑)
徳記は、ROUROUから歩いてすぐです。うちに来たついでに、ぜひ。
豚足は、いまは最初から入れて大丈夫です(笑)
