2005-09-03
風水と陰陽五行説
秋冬のテーマ、「風水」は陰陽五行説に基づくもの。
陰陽五行説とは、自然界はすべて「陰」と「陽」の2つに分けられている、
という「陰陽説」と、木火土金水の5つの要素に当てはめて、
様々な事象を説明する「五行説」をあわせたものです。
木は水を吸って成長し、水は冷たい金属の表面に発生し、
そしてまた金は土が固まって出来上がり、土は火が燃え尽きて灰になったもの。
そして火は木が擦りあって燃え出すというもの。
全ては互いに相関し合いながら、生まれていくという考えです。
また逆に、互いの相関関係によって傷つけられる側面もあります。
つまり、木は金属の刃物によって傷つけられて、金は火によって溶かされ、
火は水によって消し去られます。
そして、水は土によってせき止められ、土は木に根を張られ養分がなくなります。
このような相関関係の中に、すべてのものが永遠に生まれ、または途絶え、
その循環が止まることなく互いに機能しあっているという考えが五行説です。
風水の世界では最強無敵、すべてにおいて完璧というのうなモノは存在しません。
また、その逆のものも存在しません。
すべてのモノが補完しあい、また相関しあい、無駄が無く、
互いに生かされているという考え方は、とてもアジア的な考えだと思います。
様々な現象や事柄を多面的にとらえる、こうしたアジア独自の考え方に
インスパイアされ、今シーズンのテーマにする事にしました。
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