輪じゃない!斜めだって言ってるだろう!
ずいぶん前の話になるのですが、妹と妹の旦那・ペレイラ、そして私の3人で、
いつもお世話になっている社労士さんにご馳走しよう!
・・・と、お決まりのブラジル料理屋さんに行った時のことです。
社労士さんにねぎらいの言葉をかける間もなく、ペレイラによるブラジル談義が始まったのですが、
それが100歩譲っても「何の話だよ!?」と突っ込まざるを得ない内容だったので、
こちらに書かせていただきます。
それは、なぜか始まったブラジルのアマゾンに生息するアナコンダの話題でのことでした。
アナコンダというと、とにかく丸太のように太い蛇・・・といった印象ですが、
あちらでは幻の珍味とされている、というのです。
そこまでなら、なんとなくわからなくもないのですが、
「本当は食べちゃいけない(法律的に)。けど、珍味としてセレブたちはひそかに注文するんだ。」
と言うじゃないですか。
なんだかワクワクしてきた私は、さらに事の真相を聞きだそうと、妹に通訳を頼みます。
するともう、話す話す・・・
まずアナコンダを食するためには、高級レストランに常連として通いつめることが必要だそう。
で、気の利いたジョークの一つや二つ、かませる間柄になってきた頃、
ようやく「あれ・・・食べたいなぁ・・・うまいらしいよなぁ・・・アナコ・・むにゃ。」
みたいな感じで、それとなく促すのがコツと。
そうしましたら、もうスタッフだってピンとくるはずですから、運ばれてくるのを待つだけです。
なるほど。でもいかにも大味そうじゃないですか?
やっつけた感に浸るのがいいのかしら?と、あれこれ考えていると、
「味は、白身魚みたいな感じかな・・・まぁそこまでうまいものでもないよね。」
おまえも食ったのかよ!
「アナコンダはな・・・輪切りじゃだめだ。斜めにスライスするのがミソなんだ。」
《アナコンダは斜め切りにかぎる》
そんないらないアナコンダ・トリビアを頂戴して、
社労士さんを置いてけぼりにしながら、会食は終了いたしました。
ぜひみなさんも、活きのいいアナコンダが手に入った際は、斜めに切ることを忘れないで下さい。