お返し
おととい、上海で知り合ったヒトがお店を訪ねてきてくれました。
新たな仕事の打ち合わせに来たんですが、知っているヒトがわざわざ
遠くから訪ねてきてくれるというのは嬉しいもんですね。
考えてみれば、お店っていつも常にお客さんを待っているんですよね。
来る日も来る日もじっと待っている。
ひっきりなしにヒトの行き来がある、駅ビルの中のテナントとかは
別なのかもしれませんが、路面店は多かれ少なかれ、そうだと思うんです。
こっちから行くことが出来ないから、向こうから来るのをじっと待っている。
だから、来てくれるとすごく嬉しいんですよね。
遠いヒトもいるだろうし、忙しいヒトもいるだろうし、歩くのが苦手なヒトも
人ごみが嫌いなヒトもいる。
いつも常に用事が沢山あるヒトもいるだろうし、行きたい場所が
他にいっぱいあるというヒトもいると思うんです。
そんな人たちが、わざわざ忙しい合間を縫って、来てくれるのって凄く嬉しいんです。
訪ねて行くヒトよりも待っているヒトの方が時間が長いような気がしませんか?
お見舞いに行くヒトの時間も、来てくれるのをじっと待っているヒトの時間も
同じ時間ですが、その感覚ってやっぱり違うと思うんです。
だから、待っているヒトが来てくれたときって、本当に嬉しいんですよね。
わざわざ来てくれたんだから、何かお返ししたいな、って思うんですよね。
ショッピングバッグのサービスとか、ノベルティのプレゼントとか、
スタッフまなっぺが日記に書いている雨の日にお買い物をしてくれたヒトに
プレゼントしている傘とかって、そういう発想から始まったんです。
お客さんに買ってもらう商品を考えるのも僕達の大事な仕事ですが、
「お返し」の気持ちについて考えるのも、僕達の大切な仕事です。
何かいいお返しが出来ないかなー、といつも考えています。