月別アーカイブ

2024年

2023年

2022年

2021年

2020年

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

2011年

2010年

2009年

2007年

2006年

2005年

2004年

2003年

2002年


ブログ検索

セール、旅するROUROU レース、カーディガン、2017春夏 アゾン ハマカラ 割引 ピノ ROUROUTシャツ トメ キタミ ツイード、ツイードワンピース、 ガーベラチュールフリルスリーブカットソー ファー ROUROUリュック 水彩 シェルボタン 都内 トメ クレマチス 獅子舞 trip 花浅葱色 手刺繍 ダブルムートンジャージー シェアキッチン ブラック、セットアップ 男と女のラブゲーム マルチウエイスカーフ巻き方 ROUROURADIO TOKYOWEEKENDER バルーン アネモネ唐草 ラメニットカーディガン 吉祥柄トートバッグ 柳井正 はなあさぎ チュールカットソー 刺繍 LOTUSコンチョレザーブーツ モザイクピンク パンダパフェ 旅するROUROU 京都 お蔵 panda もっとROUROUの日、蓮、唐草、BLUE yurika Tシャツ Vネックカットソー 代官山
ボス
2010-11-05

石の上に10年…

マキも書いていますが、ROUROUはまもなくオープン10周年を迎えます。
開店より、一足早く10月18日に会社を設立したので、会社設立から
計算すると、もうすでに10年を超えたことになります。
長いようで短い、短いようで長い10年でした。
この間いろいろな事がありました。
お店を始めて半年間、お店の2階に住み、昼に店頭に立ち、夜銭湯に通って
いました。あの頃がついこの間の様です。
「山」を登っている時もあったし、谷に落ちてしまう事もありました。
思い出すと、失敗の連続です。
でも、ひとつひとつの失敗を乗り越えてきたからこそ、どうにか
こうして10周年を迎えることが出来たんだと思います。
楽では無かったですが、振り返るとどんな失敗も苦労も楽しい思い出に
なって思い出されます。
「どこのアパレルで下積みされたんですか?」と開店当時、
よく聞かれました。今でも頻繁に受ける質問の一つです。
でも実は僕、何処のアパレル企業にも勤めた経験がないんです。
ファッションについてはズブの素人で始めました。
自分でも、よくもココまでやってこれたなと、不思議に思います。
振り返ると、危ない橋をいくつも渡って来ました。
知らないからこそ、先入観を持たずに、いろいろなことを恐れず
チャレンジして来れたんだと思います。
第一、お店が一店舗しかないのに、すべてオリジナルで商品を
作り込むなんて、よくそんな無謀な事が出来ました。
皆さんのお家の周りにあるお洋服やさんを覗いてみてください。
個人で経営しているお店で、店頭に並ぶ全ての商品がオリジナル
だなんて事、滅多に無いはずです。
洋服屋さんを始めるなら、メーカーから商品を仕入れるのが通例です。
オリジナルがあると言っても、さしずめTシャツやトレーナー程度でしょう。
なぜなら、1店舗で売れる量は限られていて、売れ残るリスクがあるからです。
スタートから、すべての商品においてそんなリスクを背負って始める
向こう見ずな事を誰もやったりしないからです。
オリジナルのレーベルが付いたモノを生産して、それを在庫して始める様な
仕事はファッション業界では「メーカー」と言って、彼らの仕事は卸売りが
中心です。
自分たちで作った商品を自分たちで売るのではなく、たくさんの小売店などの
販路を通じて販売する訳です。
当然、売り先があればあるほど、リスクが軽減できます。
物事を何も知らない僕たちは、「自分たちで作ったモノを、すべて
自分たちで売る」という一見簡単なようで難しいことを、
危険だと言うことも知らずにやってしまいました。
売れるかどうか分からないものを、在庫して売り減らして行くという
事は、通常大きな資本力が必要です。
たった1店舗で始めた場合、今店頭に在る商品が売れなければ、
次の仕入れが出来ない訳です。
そんな状態で始めたのですから、もうここまでやってこれたのは
本当に奇跡に近いと思います。
ただ、僕たちが本当に幸運だったのは、いつも僕たちを支えてくれる
優秀なスタッフが近くにいたことと、応援し続けてくれたお客様が
いたことです。
「不景気」も僕たちに味方しました。
始めたばかりで経験も知識もお金もなくて、「無いものづくし」の
小さな企業でも耳を貸して、手助けしてくれる工場や取引先が
たくさんあったことです。
仕事が有り余っていた好景気の時だったら、きっと相手に
されなかったに違いありません。
今では珍しく無いことですが、川下の小売店が、川上の生産者と
直接取引をすることは、長い間タブーとされてきたのです。
僕たちはそんな業界のタブーを知らなかったですが、それを知っても
気持ちよく取引をしてくれた方たちがいたからこそ、モノ作りを
続けて来る事ができました。
スタッフ達、お客様、取引先を思い出す時、本当に「感謝」の
二文字しか思い浮かびません。
その感謝の気持ちを込めて、12/11(土)にささやかですが、
お祝いのイベントを開催したいと思っています。
お時間ある方は、是非足をお運びください。
これまでの10年がこれからの10年に繋がって行くようなイベント
したいと思っています。
ROUROU開業前のROUROU跡地は、エビワンタンが名物の
中華料理屋さんでした。▼
10-11-05.jpg