雅体のハナシ part1
上海から戻りました。
いやー、上海も楽しかったなー。
上海は行く度に新しい変化があって、街や人、文化の進化や移り変わりを
肌で感じることが出来て、本当に面白いんです。
行ったことのない方にはお勧めです。
今回の上海出張は「雅体(みやびたい)」のプロジェクトで行きました。
実は雅体を世の中に広めていくプロジェクトに、ROUROUも参加させて
頂く事になったんです。
去年のファッションショーの際、蓮の文字とROUROUの「朧」の一文字を
文字研究家としても名高い、PAOS上海の代表、王超鷹さんに
特別に作ってもらいプレゼントしていただいた際、ちょっとだけ
雅体のお話をさせて頂きましたよね。
そのときにはまだ、ROUROUを知らなかった方の為に少しだけ雅体についての
お話をお話させて頂きます。
「雅体」は古代中国で、風流な貴族や芸術家などだけが使っていた文字で、
意味だけではなく、その美しさを通じて、魂をも伝えようとした文字なのです。
その文字の美しさは時にはまるで絵画のようです。
▼はショーの際、王さんにプレゼントしていただいた篆刻です。
真ん中に蓮のつぼみがデザインされ、半分ずつをそれぞれを見ると、
朧朧という文字が月へんを中心にして左右に書かれています。
龍という文字の月の「つくり」は一つが月(陰)になっていて、
もう一つが太陽(陽)になっていて、それぞれ、タオイズム(陰陽道)をあらわしています。
王さんによると、それらはひとつはMAKIで、もう一つは僕を示すとの事。
二人の心血が注がれて、それらが交わったところに蓮の花が実を結ぶとの
イメージが表されているそうです。
印を逆さにすると、心血の辿る道は仏の玉座のデザインにもなっていて、
龍の字の中には、鳥(鳳凰)が隠されています。
雅体のハナシ、ちょっと長くなりそうなのでまた続きは明日書きます。