雅体のハナシ part3
今日は花粉が飛んでいましたねー。
去年、一昨年としばらく止まっていたんですが、また症状が
出始めてきてしまいました。
本当に辛いですよね、この時期。
さて、今日も雅体の話の続きです。
今日は王さんについてお話します。
まず、王さんが代表を務める、PAOS上海という会社かを簡単に説明します。
大雑把に言うと、PAOSは企業のCI(corporate identity)や
パッケージデザイン、プロダクトデザイン等に取り組んでいる会社です。
取引先は中国国内の国営企業や上場企業、中国に進出している世界中の大手企業。
中国国内で手にする、代表的な商品のかなり多くがPAOSの手によるものです。
デザイン系のお仕事をしている方は日本のPAOS本体をご存知の方も
いらっしゃるかもしれませんが、中国ではもっともっと有名な様です。
次に王さんのプロフィールを簡単に説明すると、以下の様な感じです。
上海PAOSNET形象設計有限公司首席代表。
武蔵野美術大学特別講師。
国連教科文組織世界芸術教育学会会員。
こうしてみると、凄い「固い」感じがしますが、ご本人はすごく「やわらかい」人です。
現在では2008年の北京オリンピック開催に向け、都市計画やデザインを担当しています。
他にも色々肩書きがありますが、とても書ききれません。
若い頃から才能があったようです。
工芸職人の登竜門である上海美術工業中学を卒業後、工芸絵画部門に配属され、
剪紙(切絵)を中心に工芸職人としての道を歩み始めたんだそうです。
1976年、弱冠18歳、史上最年少で中国全国工芸美術展に入選。
そして1979年には、工芸美術設計師となったとの事。
篆刻の技術も相当に高く、歴代の日本の総理大臣に贈られた印鑑のほとんどを
製作した篆刻の達人でもあるそうです。
首相以外にも、日本や中国のいろんな著名人の篆刻を彫ったそうです。
名前を聞くとみんなビックリするような人ばかり!
でも、王さんの素敵なところは決してキャリアや地位がすごいのではなく、
時にオッチョコチョイで、忘れっぽくて、気さくで明るくて、
人懐っこくて、決して偉ぶったりしないパーソナリィ。
そしてなんというか、大きな人類愛みたいなものにすごく僕達は
共感を感じています。
とにかく文字が大好きで、小さい頃から「文字マニア」だったそうです。
「字坊プロジェクト」の「字坊」とは、実は小さい頃の王さんのニックネーム。
「文字坊主」みたいな意味だそうです。
あのナシ族の使う象形文字「トンパ文字」も、王さんが日本に最初に紹介しました。
そして、現在は究極の文字「雅体」の研究を精力的に行っています。
続きはまた明日。
(。。。みんな飽きた?)