フワピノ物語
フワピノのお話をします。
まあ、よほどの中華街ノラ猫ツウでも無い限り、知っている人は
いないとおもいますが、紹介します。
「フワピノ」です。
名前の由来は、アトリエで飼ってるROUROUニャンコ隊の
長男「ピノ」に似ていて、毛並みがフワフワしてるからです。
単純な命名です。
「ん、?!呼んだ?!」(ピノ)
近所の人からは「ブーニャ」と呼ばれたりしているようです。
いつもしゃがれた声で鳴くからだと思います。
この子、今ノラちゃんなんですが、昔は立派な飼い猫でした。
中華街で働く若いお兄さんにかわいがられて、アパートの一室で
飼われていたと、聞いた事があります。
元々ノラだったのをそのお兄さんが拾って飼う事になったのか、
どこかからそのアパートに連れてこられたのかは知りません。
いつもお兄さんのバイクの上でお兄さんの帰りを待っていたと
言います。
きっと、のんきに昼はあちこちお散歩して、夜はお兄さんと
帰ってご飯食べて寝る、みたいな生活だったんでしょうね。
でも、ある日そのお兄さんが引っ越す事になってしまったんです。
おそらく、引っ越し先にまでは連れていけなかったんでしょうね。
フワピノは置いて行かれちゃったそうなんです。
ノラになった後もずっと帰らぬお兄さんの帰りをアパートの前で待ち続け、
お兄さんのバイクじゃない、アパートの近所にある別のお兄さんの
バイクシートの上でずっと待っていたそうです。
ところが、もう一人のお兄さんは猫がちっとも好きじゃなかったんだと
思います。
ある時から、バイクの座席の上に猫よけのシートが敷かれていました。
黒くて、トゲトゲがついた、あれです。
しかもアパートの2階には大の猫嫌いのおばあさんが住んでいて、
度々バケツで上から水をかけられるのを、近所の人が見たそうです。
それでも、フワピノはずっとアパートの前から離れませんでした。
声がしゃがれているのは飼い主の事を呼ぶために鳴きすぎたせいかも
しれません。
不憫に思った近所の猫好きたちがご飯をあげたりして
たくましく元気に育っています。
病気の時にはお薬なんかももらっているようです。
フワピノを世話していた中のひとり、漢方薬屋さんの
おじさんなんかは、ちょっと離れたところにお店が移転したにも
関わらず、わざわざこのアパートの前まで通って世話をしています。
猫嫌いな意地悪なおばあさんもどこかに引っ越して行って
しまいました。
今ではすっかり甘え上手になり、いろんなところで
かわいがられています。
捨てる神あれば拾う神あり、ですね。
でも、今でも元々お兄さんと住んでいたアパートの前を
本拠地にしています。
今日見たいに肌寒い日に路地で丸くなっているのを見ると
なんだかすこし切なくなっちゃいます。
以上、フワピノのお話でした。
にゃー。(`・ェ・´*)
全然ROUROUとは関係のないお話で、すみません。
最近はブログもサボりがちで最近のお客様はお会いした事も無い方も
増えてるので、ちょっとマメに更新して点数稼ぎをしている
ボスでした…(^_^;)