パリで出会った久留米絣
今年の2月、パリで行われている展示会を見学に行った時、
きらびやかなメゾンが軒を連ねる中、
何だか素朴で懐かしい雰囲気を醸し出している
久留米絣メーカーのブースに目が止まりました。
そこは、海外の人にこの久留米絣を見て貰いたいと、
九州から来たメーカーでした。
実家を継いだという、私達よりも10歳くらい若い男性から
この久留米絣について話を聞いてみると、
何となくは知っているような気がしましたが、
「そんな事やってるの!?」と問いただしてしまうような
それはもうビックリな世界でした。
すごく簡単に説明すると、
生地を織る前の糸をくくって染めていき、
その「くくり」がたて糸とよこ糸をあわせた時、
複雑な柄になるということなのです。
(って判らないと思うのですが。。。^^;)
とにかく生地を注文してから、出来上がるまで、およそ4ヶ月くらいかかり、
1反が出来上がるまで、気が遠くなるほどの作業工程があるそうなのです。
もともとこの久留米絣はその昔、13歳の女の子が考えついたそうで、
彼女が40歳の時には弟子が400人も居たそうですよ!
その後、多くの人の発明や工夫により、技術が発達し
久留米の産業になったそうです。
そんな久留米絣に出会い、そんな話を聞いてしまったら、
私も何かつくらなきゃ!とパリで思い、
そしてやっと出来上がって来たのが、写真のブラウスです。
柄は伝統的なのぼり花と、さくらんぼうの柄です。
ノースリーブで袖ぐりのフリルがポイントです。
デニムや白いボトムなどと合わせると可愛いと思いますヨ。
ぜひぜひ見に来てみて下さいネ。
お値段は11,000yenです。