自分で脱ぐ服?!
ずいぶん日記をサボってしまいました。
前回の日記でスロウと言ったのは、別に日記を書くペースを
スロウと言った訳ではありません。
ただの「ナマケモノ」でした。すみません。
僕の体調ももうすっかり良くなってきています。
ご心配、ご迷惑をお掛けしてしまったみなさま、大変失礼致しました。
さて、今日はROUROUの定番でオープン当初から作っている、
アオザイTやアオザイカットソーのお話をします。
名前からも分かるとおりベトナムの民族衣装の「アオザイ」を
モチーフに作った商品なのですが、本物のアオザイはチャイナボタンが
右側についているのに、ROUROUのアオザイTやアオザイカットソーは
逆の左側についています。
伝統的なアオザイのチャイナボタンも右側ですが、チャイナドレスや
チャイナカラーのモノもみなROUROUとは逆の右側です。
ROUROUのアオザイ襟のシリーズのチャイナボタンはみな左側についています。
間違えているわけではなくて、「わざと」逆にしてあるんです。
お店でそのワケを聞いたことがある人はもうすでに知っていると思いますが、
確か日記で書くのは初めてだったように思います。
チャイナドレスやアオザイを実際に買ってきたことがある人は気がついた
かもしれませんが、あれって自分で脱ぎにくいですよね?
チャイナボタンが右側についているので、右利きの人には左側に
ついているボタンはよほど器用な人じゃないと、外しずらいんです。
じゃあなぜ昔から、不便な右側にわざわざついているんでしょうか?
それは、服を着ている女性自身には脱ぎにくくて、逆に男性からは
脱がしやすくするためなんです。
もちろんこれは諸説の中の一説なのですが、ROUROUを始める前、いろんな
アジアの伝統衣装の歴史を調べていて、チャイナ襟の起源についての記事を
見つけた僕たちは、あえて伝統的なデザインの逆にしたのです。
時代も変わってきているし、そういう男性主体の発想ってなんだか
ちょっと寂しいですもんね。
始めた当初は「逆チャイナボタン」は、ほとんどROUROUにしか
なかったのですが、最近ではよく見かけるようになりました。
少し女性の社会的地位を高める運動が広がってきたみたいで、嬉しいです。
街を歩いていて、チャイナカラーのモノを見かけたら、チャイナボタンが
どっちについているか、確かめてみてください。