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マキ
2018-02-01

受注会への想い

毎日寒い日が続きますね。関東地方は今夜からまた雪になるとか?
お出かけの際は暖かくして、くれぐれもお気をつけて下さいね。(>_<)


こんなに寒いですが、暦の上ではそろそろ立春。
ROUROUでは春夏受注会が始まる季節です!!
今日はそんな受注会への想いを少し書いてみたいと思います。

そのシーズンコレクション(受注会)が終わると、次のイベントの準備や、現行の商品の発注、その他ルーチンワーク、またイレギュラーに入る仕事をこなすのと同時に、次のシーズンコレクションについて想いを巡らせ始める。


世の中の時事に対し、今あるべきROUROUの姿(表現)はどんなものだろう?
お客様がワクワクするようなデザインであり、尚且つテクニックの目新しさがあり、但しリアルクローズとしてお客様が欲しているものとかけ離れないよう想像すると同時に、それができる工場を探し、工場のキャパとの兼ね合い、予算も考え構成を組んで行く。
全てがパズルのようだ。


例えば私がパリコレに出た時、そのメゾンでは約1000着近いであろう服をパリへ持ち込み、1週間程でランウェイに出す服を10分の1、即ち100着程度に落とし込ませていた。
1着1着をモデルにフィッティングさせて歩かせ、人が着る事により、服がどんな動きをするか全部確認するのだ。
丈のバランスや、シルエット、全てのイメージがシックリ来るまで修正し、それが繰り返し前日深夜まで行わるという気の遠くなるような作業。
眠い目を擦りながら、私も本番までフィッティングモデルとしてお手伝いさせて頂きながら(但し背が低いので着られる服は僅か)
こんなに大変な事するのかと正直驚いた。


ROUROUは今ではコレクションショーには参加していないし、そんなメゾンよりもかなり規模は小さいかも知れない。
でもこの年に2回行われる受注会にかける情熱は有名なメゾンにも負けないていない。


ウチのような小ロットで手の込んだものは、正直、加工工場でも縫製工場でも面倒な仕事。(>_<)
例えばある工場では大口で動かしている刺繍ミシンを一度止め、糸を差し替え数反にも満たないうちの仕事を差し込む。

もちろん仕事だからやってくれるけど、それをお願いする図々しさと、何度も電話を入れ納期を間に合わせてもらうのは、なかなか根気の居る仕事だ。


毎回同じ工場で同じものを作って並べるなら、こんなに苦労もないと思う。
でも毎回何もかもが違う。
デザインが違い、素材が違い、加工が違い、
縫う人だって違うのだ。
年齢層の高い業界、関わる方々か体調を崩したり、引退なんて事も往々にしてある。


毎度作りたいものを実現させる為に、この複雑な道のりを、限られた日数と人数でこなすのは容易ではない。
なので数々の労力と数々の人の手間がかかった服が出来上がり、それらに袖を通す時の喜びはひとしお。


更にイメージが伝わるよう美しく撮影し、写真を加工し、プライスを決め、より良い物をお客様に見て頂きたく最後の最後のまで足掻く。
そして出来あがった商品をお客様がキラキラした目で見てくれた時、その苦労が報われる。


全てが終わると、脱力するのもつかの間。
もうまた次は何を作ろうかな?と、パワーが湧いてくる、いや湧くように気持ちをコントロールする。(笑)


再来週17日から、LOTUS会員様を皮切りに2018S/S受注会が始まります!

現在アトリエは大忙しですが、お客様が喜んで下さる顔が見たくて頑張っております。
そしてまた直前まで、よりシックリと来る物が出来るように、スタッフや協力して下さる皆様と頑張りますので、どうか楽しみにしていて下さいネ!!


写真はパリコレでの舞台裏。
これからパリでランウェイを歩く!という
期待と希望と緊張と3Kの顔(笑)